こどもの鼻炎・中耳炎・かぜ
お子様は身体の発達過程にあります。
特に耳鼻咽喉科領域で言えば、耳と鼻をつないでいる耳管が水平に寝ていて太いこと、副鼻腔が未発達で狭いこと、などが挙げられます(10歳くらいで大人と同じくらいに成長します)。
そのため、急性副鼻腔炎を起こしやすく、すぐ急性中耳炎なってします傾向があります。特に2歳以下で繰り返しやすく、5~6歳になると徐々に少なくなってきます。
しかしさらに近年では、アレルギー性鼻炎、花粉症などのアレルギー性疾患も低年齢化し、また集団保育の影響も、鼻の症状が治りにくくなっている理由として挙げられます。中耳炎などを生じづらくするためにも早目の治療が必要です。
急性中耳炎は治癒し切らないと、治りにくい滲出性中耳炎に進んでしまってチューブを入れる手術などが必要になるケースがあります。そのため、抗生剤や鼓膜切開などの治療により、しっかり治療することが肝心です。
また、中耳炎を防ぐためには、風邪をひいた際などに早めに鼻処置をし、適切な投薬を行うことが大切です。
中耳炎のほかに、溶連菌感染症やRSウイルス感染症、アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱)などにも、子供はよく罹ります。こうした病気が疑われたら、簡易検査で診断し、罹患が確認されたら、治療を行います。